day 2

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夢を見ることが、ごく自然な運動になって久しい。 眠りの中で見る夢。 意識の中で見る夢。 あまりの夢の見過ぎで区別が出来なくなりつつある。 ここは夢か現実か。 精神的な苦痛か、建て付けが悪いだけなのか、開きづらい部屋のドアの感触で、それを確かめる。 開けば夢、無理なら現実。 生きづらいから死にたいと思っても、死のうとも思わない。 愛ある世界ならこんな私でも少しはマシになるのかなんて、また彼女は自問自答を繰り返す。 結果なんて望めない、分かっているのに。 分かっている。 暗闇の中を彷徨き続ける、光を見つけるため。 夢は自分に都合が良いように転がるとはよく云うが、果たしてここは…… 「Wonderland」 「Wanderland」 さて、どうしたものか。 たった一つピースが違うだけで、良くも悪くも豹変する世界。 グッドエンド・バッドエンドは知らない間にルートが決まる。 例えば明日は、どちらに転がる? 正常、異常、思考の果ての至高、死亡。 彼女はゆっくり眠りにつく。
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