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彼女達の頭は、甘い甘いクリームの事で一杯だ。
ただそれを求めて、地べたを這う蟻の様に群がり彷徨く。
ただ、蟻と違うことが幾つかあって、一つは口が利けること。
もう一つは、クリームを共有する為に群がるのではなく、我が者にしようと必死に巣穴に持ち帰ろうとすることだ。
キンキンキャンキャン。
喚く様にペチャペチャ笑い喋る連中の口に、大量の塩を突っ込み、そして堅く縫い付けてやろうと考えたのは最早数知れず。
それでもきっと、現実と云う名の辛さから逃れる為に、彼女達はまた甘いクリームを求めて彷徨くのだろう。
まさに生ける死体。
脳みそはメレンゲで出来ているのだろうか。
テレビなんか壊すべきだと痛感する。
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