天国の君へ

大好きな平三

わたしは生まれた時から平三がいたからか、おばあちゃんの家に行くと、必ず平三のご飯を作った。

散歩だってもちろん行った。

遊ぶときも平三は必ずいた。

平三がいないなんて、ありえなかった。

昔の写真を見ると、それがよくわかる。

わたしは、普段から写真を撮るのがあまり好きではなかったので、写真ではいつもブスッとしていた。

しかし、平三との写真だけは、平三と一緒に楽しそうに笑っている。

何故なんだろうか…？

わたしは、最近まで、よく考えなかったんだが、今になって思う。

わたしは、本当に平三のことが大好きだったんだって。