ACT.2 ~宮野小鳩~

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  「大変だー!」 「誤解だ宮野!俺は変態じゃない、変態だとしても変態という名の紳士なんだ!!」  落ち着け義正。大変を変態と誤解してるぞ。  たまに教室で昼を過ごすとこうだ。慌ただしく廊下から駆け込んでくる義正と宮野。 「二人とも部室に行ってたんじゃなかったのか?」 「お前も来てくれ」 「まず俺の話を聞……ああ、わかった行くから」  俺の服の裾を引っ張る宮野を見て説得を諦めた。男は女の子に弱いのだ。 「で、どうしたんだよ?」  食べかけの弁当を教室に残して部室へ入る。基本的に購買組の俺だが、今日みたいに自分で作る日もある。 「見ればわかる」  机の上には漫画の原稿――だったものがあった。 「何をした?」 「読んでいたら落として、拾おうとしたところを踏んで破れた――」  までならまだ良かった。 「――からまずはご飯粒でくっつけようと――」  ここから先は食べ物を粗末にする表現が続くので割愛。味噌汁やウインナーが出て来たとだけ言っておく。  
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