始まりは静かに。なの!

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「こ……これは…………!」 声を出したのはなのはだ。 モニターに写っていた映像は…………… 「あの……八神部隊長?」 「どうしたん?スバル?」 スバルと呼ばれた蒼い髪でショートヘアーの少女はモニターに写っているそれを見ながら言った。 「これって、八神部隊長やなのは隊長の故郷の……」 「ああ、前に話したこと覚えてたんやな。そう、皆知ってると思うけど、これは第97管理外世界、『地球』や。」 その場の空気の色が一瞬変わったが、すぐに戻った。 「ここで、一体何があったんですか?」 スバル・ナカジマ二等陸士の隣にいたオレンジ色の髪のツインテールの少女、ティアナ・ランスター二等陸士がはやてに問いかける。ちなみにスバルとティアナは同じスターズ分隊所属である。 「それがな、五年前の話になんねんけど……」 時はさかのぼること五年前、第97管理外世界で異常事態が発生した。 この世界だけ『時の流れが変わった』のである。 本局の調査団はこの前例のない事態に困惑していた。 何が原因でそうなったかは知らないが、ここ、ミッドチルダでは五年の歳月しかたっていないが、地球では百年経ってしまっていたというのである。
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