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応接室
女「先生 例の原稿です」
代議士「フン。ハイエナめ… こんなものでワシの首が穫れるとでも思って居るのか。」
憤慨している男は道議会議員 鬼倉源十郎 弁護士上がりの政治家だ
女「手は廻してあります。完全に潰しました。ご安心下さい」
鬼倉「ナメられたものだな… ブンヤの正義感でもあるまい」
女「森風輝団の動きが気にかかります」
鬼倉「フッ馬鹿な…あんな小僧っ子共に何ができるか。愚連隊は何時の時代も所詮は餓鬼の遊びよ」
女「中央が荷担しているとの噂も…」
鬼倉「潰してしまえ。バラバラにな 原型が解らぬ程ミンチにして烏(カラス)の餌にしてしまえ」
女「畏まりました」
鬼倉「カコ、聖夜とは体だけであるのだろうな」
女「先生のお言いつけで抱かれているんですよ 仮に気持ちで靡いた所でお許しになる先生ではないのでしょ」
女の背後に回り込みながら近づき抱き寄せ乍
鬼倉「お前を12の時より仕込み磨いてきたのはワシじゃて、自慢こそしても易々と手放す気などあろう筈もない」
首筋の匂いを嗅ぎながら体を撫でる鬼倉をかわし乍正面を向き
女「私は先生のお役に立てる事は何でも致します それよりも先生、警察庁と防衛庁からの選抜させた特殊部隊の発表の席でのスピーチ迄はお酒は控えて戴きますので」
鬼倉から離れ部屋を出ようとする
鬼倉「酒がなければ眠れもせん 久しぶりにお前が床についてくれるのか」
女が扉を開けるとナース姿の美女二人を招き入れる
女(カコ)「暫くはこの娘達にお世話をさせます いい子にしていてくださいね先生」
ナースA「おにくら先生こんにちわ イチゴです」
ナースB「メロンです」
カコは挨拶の間に退出している
綻びた表情でナース達を両手で迎え入れる鬼倉
扉が閉まる
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