scene2 【指令】

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応接室 女「先生 例の原稿です」 代議士「フン。ハイエナめ… こんなものでワシの首が穫れるとでも思って居るのか。」 憤慨している男は道議会議員 鬼倉源十郎 弁護士上がりの政治家だ 女「手は廻してあります。完全に潰しました。ご安心下さい」 鬼倉「ナメられたものだな… ブンヤの正義感でもあるまい」 女「森風輝団の動きが気にかかります」 鬼倉「フッ馬鹿な…あんな小僧っ子共に何ができるか。愚連隊は何時の時代も所詮は餓鬼の遊びよ」 女「中央が荷担しているとの噂も…」 鬼倉「潰してしまえ。バラバラにな 原型が解らぬ程ミンチにして烏(カラス)の餌にしてしまえ」 女「畏まりました」 鬼倉「カコ、聖夜とは体だけであるのだろうな」 女「先生のお言いつけで抱かれているんですよ 仮に気持ちで靡いた所でお許しになる先生ではないのでしょ」 女の背後に回り込みながら近づき抱き寄せ乍 鬼倉「お前を12の時より仕込み磨いてきたのはワシじゃて、自慢こそしても易々と手放す気などあろう筈もない」 首筋の匂いを嗅ぎながら体を撫でる鬼倉をかわし乍正面を向き 女「私は先生のお役に立てる事は何でも致します それよりも先生、警察庁と防衛庁からの選抜させた特殊部隊の発表の席でのスピーチ迄はお酒は控えて戴きますので」 鬼倉から離れ部屋を出ようとする 鬼倉「酒がなければ眠れもせん 久しぶりにお前が床についてくれるのか」 女が扉を開けるとナース姿の美女二人を招き入れる 女(カコ)「暫くはこの娘達にお世話をさせます いい子にしていてくださいね先生」 ナースA「おにくら先生こんにちわ イチゴです」 ナースB「メロンです」 カコは挨拶の間に退出している 綻びた表情でナース達を両手で迎え入れる鬼倉 扉が閉まる
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