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「拓巳君!」
「うわっ、また貴様か…女みたいに気色悪い声を出しおって」
「いいじゃない、私はいつも通りよ」
奴の名前は長谷川 優貴(はせがわ_ゆうき)
れっきとした男だ!
それは顔もかわ…
なわけないだろ
巷では男の娘(こ)と呼ばれてるんだな、スカートまで履きおって考えれんな
「で、用は何なんだ?」
「何よ冷たいわね
まぁいいわ、ところで知ってた?今日、転校生が来るのよ!しかも女の子!噂によるとスタイル抜群で勉強のできるパーフェクトな子らしいわ」
「はあ、貴様の噂はあてにならん
ましてや高校に入って女の子と話したことのない俺には関係ない
極めつけに才色兼備と来たもんだ
高嶺の花だ、無駄な情報だったな」
「えーん、残念ね…
これがきっかけで何かあると思ったのに…
まっ、これであんたのお嫁さんは私に決まりそうね!
じゃっ、先に教室行ってるわね」
「えぇい気色悪い、鳥肌が立ったわ
げっ、もうこんな時間か
俺も教室に行くか」
まるで優貴は未来を透視したかのようだった
俺の想像してたように
学園生活は進まないみたいだな
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