弐ノ風 交わる二つ

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「私がいるとややこしくなるでしょ! お二人でゆっくり話しなさいよ」 「そ…そんな、頼むよ」 「分かったわよ、シャワー浴びてくるから それまでは待ってね」 「…分かった」 「あの…もうお話したいんですけど」 桐乃は立ちっぱなしで気が立ってるみたいだ 「すまんかった、ところでお前のことは何て呼んだらいいんだ?」 「桐乃でいいわ」 「そうか、んでまずは何でこうなったか教えてくれるか?」 桐乃はお茶を優雅にすすりながら口を開く 「あなたのお父さんってお仕事何をしてるの?」 「それは…何でかよく知らないんだ」 「そうよね お父さんはあなたに仕事を伝えてないわ」 「何故なんだ?」 「何故って… まあお父さんの茶目っ気ね。この事をあなたに黙っていたら驚くだろうと思ったんじゃないかしら?」 「で、何の仕事なんだ?」 「社長よ。 木更津電子株式会社」 「ブッ……。」 俺はすする茶を吹き出した 「木更津電子といったら そっち系最先端の超有名会社じゃないか」 「そうね、木更津電子とうちの神崎電子は交流が深くてね お父さん同士も仲がいいのよ」 「んで、何故君が許嫁として来たんだ」
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