プロローグ

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 引き揚げられた棺は一見汚れてはいたが、浸水したような様子は無く、キズも見当たらない。  引き揚げた船員たちはなんとか棺を開けようとしたが、鍵穴ひとつない棺にバールを引っ掛ける事も出来ず、結局開かず終いであった。  次第に気味悪く感じ始めた船員たちは、予定を変更して帰港の途についた。  船長は港につくと、棺の扱いに困り果て、考えたあげく……役所に連絡を入れた。  しばらくして、港に棺を見に来た役所の者もその謎の棺を処分する事も出来ず、国に引き取ってもらう結果となった。  役所からの報告に興味を持った時の政府は早速、その棺を開ける為の調査研究を始め……ついに開ける事に成功する。  ダイヤモンドカッターをいくつも潰して、ようやく開いた棺の中には……。  全てはここから始まった。  そして、月日は流れ……30年後。
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