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――――数年前。
ある小さな世界。
白く温かい光の中。
私は何が起きたのか分からない。
『うぅっ・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさいっ・・・・ごめんなさい・・』
私の謝る声。
『大丈夫・・・だよ?・・・だから泣かないでよ』
途切れ途切れの返事。
『僕のせいだ・・・だから・・・僕が二人を守るから・・・・』
決意の言葉。
そして少年は
泣き崩れている私に
にっこり笑って
『・・・・零夜・・・・ありがとう・・・バイバイ・・・』
そして
光から解放された時、
私は大切な何かを無くしました。
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