記憶巡り

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――――そして・・・ 暗く冷たい闇の中。 「・・・・どうするか決まった?」 声が聞こえる。話し掛けられているのが分かる。 ・・・うるさいな、ホント。 「・・・・・・」 「早く決めなよ!時間が無くなるよ?」 問い掛けてくる。 少し笑っているような声で。 ・・・時間が無いって・・・知らないし。 「・・・・・・」 「しょうがないなぁ~」 ・・・なにがしょうがないなぁだよ・・・ 「じゃあさ―「なら」」 言葉を切った。 私は決めた。 これが運命なら・・・・ きっと・・・きっと・・・大丈夫。 「ここから・・・この状況から出る」
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