事故

3/17
前へ
/92ページ
次へ
―――少し時間を遡ること30分。 『・・・・・はぁ・・・・』 私は大きなため息をついた。それは放課後の静まり返った校舎によく響いた。 『なんで・・・?・・・!!掃除の時に?!』 私は急いで学校の裏にある池に向かった。 『あ・・・あった。良かったぁ・・・』 池の淵にある岩に、私が探していた“大切な物”を見つけた。 私は、手を伸ばし優しく手に取った。 【・・・・よかった】 『教室、戻ろ』 無事“大切な物”を見つて帰ろうとして池に背を向けた。 それが駄目だったんだ・・・・ ゴボッッ・・ゴボッゴボッ 『・・・え?』 池の水が私を包みこんだ。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加