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―――少し時間を遡ること30分。
『・・・・・はぁ・・・・』
私は大きなため息をついた。それは放課後の静まり返った校舎によく響いた。
『なんで・・・?・・・!!掃除の時に?!』
私は急いで学校の裏にある池に向かった。
『あ・・・あった。良かったぁ・・・』
池の淵にある岩に、私が探していた“大切な物”を見つけた。
私は、手を伸ばし優しく手に取った。
【・・・・よかった】
『教室、戻ろ』
無事“大切な物”を見つて帰ろうとして池に背を向けた。
それが駄目だったんだ・・・・
ゴボッッ・・ゴボッゴボッ
『・・・え?』
池の水が私を包みこんだ。
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