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そう言って、先生は電話を切った。
私の耳には、先生の電話越しの声が残っていて、余韻に浸っていた。
先生がくれたメールと先生からの着信を保存した。
先生は初めて電話したこの日の次の日から、私を廊下で見掛ける度に声を掛けてくれるようになった。
「元気か?」とか「風邪引いてないか?」とか…
先生は私の担任なんだから、廊下で見掛ける度に声かけなくても、私の様子とか解ると思うのに…、先生なりに私の事を気遣ってくれてるのが分かる。
先生なりの優しさ…。
私の事少しでも気に止めてくれてるって事だよね、先生。
先生の声掛けられると私の心が、急激に動き出す。
テンションが上がる。
嫌な授業でも、楽しく受けれる気になる。
先生に言われた通り、嫌な事があった日や、気分が凹んだ日は溜め込まずに先生にメールするようにした。
先生は案外マメみたいで、直ぐに返信が返ってくるから、嬉しい。
先生とメールした日は、ドキドキしっぱなしで夜もあんまり眠れない。
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