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「はぁ、はぁ。」「はぁ、はぁ。」
二人が公園に着いたのはほぼ同時だった。しかし、最初に口を開いたのは理沙だった。
「どうして、来てくれたの?」
博人は以前のように優しく笑い答える。
「約束は守るほうだからな。それに星に誓っただろ、お互いの夢が叶うまで見捨てないって。」
「あんなに酷いことをしたのよ!なんで来てくれるのよ!私なんか見捨てた方が幸せになれるのに。」
博人は理沙の母親がするように理沙の頭を撫でた。
「幸せって、二人にひとつひとつじゃないって、この三カ月で分かったんだ。お互いの全てを分け合える二人だけに許される願いなんだよ。良いことも、悪いこともね。」
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