同棲

12/12
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「まぁ~ん、来てみ!!海が見えるぞ!」 私が恥ずかしがってるから… 背を向けてくれてる😌 彼の背中には大きな古傷がある マジマジ見たことはなかったのであまりの大きさに驚いた 「真っ暗だもん。見えないでしょ!」 私が入っていったのを確認するかのように振り返り 「見えるよ。可愛いまんが!」 素肌で抱きしめられたのは初めて あたたかい… 背中に回した手で彼の傷跡をなぞった 「すげぇだろ、喧嘩んときな、これ見せるとみんなビビりまくるんだぜ。施設の前に捨てられてたときからあったんだ。」 「BEN、背中洗ったげる!」 「いいよっ😣💦」 「やだぁ!!洗うっ!」 大きな背中… 「まん?本当にいいのか?」 「BEN… 怖い…」 「大丈夫だよ。力抜いてみ。まん… 可愛いよ。大好きだ!俺だけの… 俺の女(スケ)… まん」 「うぎゃっ!! ギャァー! 痛いぃぃぃ(泣) やだぁ~!! ヤッパ痛いから抜いてっ! やだやだやだぁ」 「ムリ! 今更… 我慢すんだ! 俺のもんにしてぇ! ごめんな! 俺… 止めらんねぇ」 「ごめんな… 俺だって… 本当はおめぇと離れたくねぇんだ。帰したくねぇ!でも… 辛かったか? まだいてぇか?」 繋がったまま髪を撫でながら聞いてきた 「ジンジンする😢」 「まん!!一生大事にするからな!」 「まん… 俺のまん… 可愛いまん… 大好きだぞ」 彼の腕にしがみついてた 「まだいてぇか?」 首を横にふる私を心配そうに覗き込んで 「すんげぇ叫んでたから… 止めようかとも思ったけど… 止めらんなくなっちゃって💦 ごめんな」 やっぱりヤダ! 帰りたくない!! BENと一緒にいたい シャワーを浴びて出てくると彼は何かを書いている 1978.8.29 B LOVE M 備え付けのらくがき帳に書き込んでいた 私に気づいた彼は照れくさそうに 「あはは!野郎たちと来たときに好きな女と来たらぜってぇ書くって… ガキみてだな…」 「私も書きたい!」 大好きなBへ 痛かった でも、これで離れてても一緒って思うことにするね Bにこれ以上迷惑はかけられないから ずっとBの彼女でいさせてください 「まん、何があっても、誰が何て言っても、まんは俺の女だ!俺が守る。家に帰って辛くても休みには会いに行くからな。頑張れな。卒業しちまえばいいんだからな!」
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!