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私は1ヶ月ほどの飯事のような生活から、普通の中学生に…始業式に見た友達の顔がみな幼く感じた
毎週土曜日の夕方になると彼は必ず私を迎えに来た
私の親も家出されるよりは行く先の解っている外出を選んだのだろう
何も言わず、見送るだけだった
「BEN、疲れない?私はもう淋しがったり、家出したりしないよ。だから…BENも無理しないで」
「まん… 俺が不安なんだ。まんを誰かにとられちまいそうで… 本当は毎日だって会いに来たいんだ。まん、俺…」
毎週 欠かさずやってくる彼が疲れてしまわないか不安でしかたなかった
毎週一緒に…
ただ彼のアパートで過ごすだけ
冬休み中はずっと一緒に過ごした
私が家に戻り、学校へ通い出した頃、彼は族を引退していた
抜けるのにかなり苦労したようだが私にはひと言も話さなかった
私が堅気に戻る決意をしたのに自分がいつまでも…と、考えてのことらしい
仕事も資格を取得するための勉強を始めているようだと彼の職場の先輩が教えてくれた
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