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車を走らせながら聞いてきた
「何があった? ただの反抗期か? 不良に憧れたか?」
父親と血の繋がりのないこと、母親が嫌いなこと、学校でのことなど誰にも言えずにいたことを何故だか延々と話していた
彼は相槌を打ったり、一緒になって怒ってくれたり…
車を走らせながらも聞いてくれた
〇〇山の駐車場
街の灯りがキラキラと宝石箱のように煌めいていた
「きれぇー✨」
「家に連れ帰ったら襲っちまいそうだから…」
彼は下唇を親指と人差し指で摘みながら照れたように言った
「もっかいキスしてもいいか?イヤか?」
言い終わるのと同時に目の前に顔が…
・・・優しく…それでいてクラクラするようなkiss…
あれっ💦うわっ💦うそっ💦💦
なっ 何で?
「あっ!! わりぃ! イヤだったんか?」
彼は少し焦ったように聞いてきた
「違う!違うの。何でか解んない!」
頬を伝う涙を手で拭いながら私は弁解していた
「イヤじゃない?」
私は頷くのがやっと
「降りて歩いていってみっか? この上からの方が良いから」
うわぁ😵✨
「連れてきてくれてありがとう」
また…目に涙が溜まるのを感じた
ふいに引き寄せられた
ガキ扱いされたくなくて目を閉じたが頭にそっと顔を寄せて強く抱きしめられた
大きな胸…
何故かほっとするものを感じた
「絡まれないうちに車に戻るか!」
彼に手をひかれ、階段を降り始めたとき
「俺な、孤児でな。アチコチ練り歩いて… おい! ここ笑うとこ!(笑) 居るだけでも幸せだってずっと思ってたんだ。そうとは限らないんだな」
彼が淋しそうに話したときに街の方から爆音が登って来るのが聞こえた
「お出ましか😁絡まれたくねぇから帰るべ」
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