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七年前―――早乙女研究所
幾重ものコードに繋がれたロボットが格納されていた。
早乙女博士はそのロボット、「ネオゲッターロボ」の起動実験をゲッターのパイロット、巴武蔵と共に行っていた。
異変は、その最中に起こった。
『博士!!ネオゲッターの炉心から異常反応が出ているぞ!!』
ゴゴゴゴ………
格納庫内が、台風のように凶暴な風で軋む。
「馬鹿な………」
早乙女博士は実験モニターを見て、放心したように呟く。
「プラズマエネルギーがゲッター線に破壊されて………いや、これは……食っておるのか!?プラズマエネルギーを、ゲッター線が!?」
ネオゲッターが、青く発光しだす。
その青い光の中、ネオゲッターのシルエットが蠢く。
『ぐ………これは、ゲッター……なのかっ!?』
閃光の中、ネオゲッターのコクピットで武蔵が叫んだ。
「早乙女博士、ネオゲッターのハイブリッド炉は限界です!!このままでは炉心融解の危険が!!」
研究員の一人が泣き叫ぶ。
しかし、早乙女博士はハンガーの柵に捕まりネオゲッターを直視していた。
「これが………ゲッター線の…………ゲッターロボの最終形態………?」
その十五分後……
浅間山麓で
謎の大爆発が確認された。
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