歌声

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  穏やかな日曜日の午後。     一日の平和を神に報告するため祭壇に跪いた時、どこからか歌声が聴こえて来た。 それは妖しくも美しい甘い声。     声は教会の外から聴こえて来る。         「‥…誰が歌ってるんだ……」       声に興味を奪われた俺は祭壇に背を向け教会の外へと出る。         太陽は彼方に沈み、余韻の灯りだけが残る空に歌声は響いていた。
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