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ある日…
バスから降りてきた我が子、ものすごい悲しそうな顔で先生といつものご挨拶。
すると先生が
『朝、サンタなんかいるわけないじゃんとお友達に言われてしまって、それからずっと落ち込んでるんです』
『あ、そうでしたか。お世話かけました』
と先生にお礼を言い、家に帰った時、それまで我慢していたのか大泣き。
滅多なことでは泣かない子が泣いている…相当ショックだったのだろう。
『っママっっ…サンタさんはいるよねっっ』
ギュッと抱きしめながら、
『うん。サンタさんはしーちゃんのことを見ているからね。サンタさんはちゃんといるよ』
この子はサンタさんに、どんな気持ちで願いを手紙に託したのか、やっと分かった気がした。
雫はその日、ずっと落ち込んでいるままだった。
やっぱり、いろんな子がいるから仕方ないけど、夢を壊さないであげたいなぁ。
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