第一章

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4月…… 私は地元の大倉高校に入学した。中学生の時、少しは真面目に勉強していたから、入試はそんなに苦じゃなかった。 もうちょっと難易度の低い高校もあったけど、あえて大倉高校を選んだのには理由がある。 その理由とは…… 憧れの中杉直之先輩がいるから… 彼は私と家が近かったから、小さい頃からずっと遊んでもらっていて、お兄ちゃんみたいな存在だった。 その頃、私は彼を『ナオくん』って呼んでた。 私が中学に入学すると、彼はみんなから一目置かれる存在になってた。 優しい感じの顔立ちは以前のままだった。それが、女子に人気らいしい。私も彼の優しい雰囲気は好きだった。 そして、今も好き……… でも、告白する勇気なんてナイ 中学になると余計に告白できなくなった。 私は彼の傍にいたいから、彼を追いかけるようにして、この高校に入った。
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