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「あー朝か。今日も寒いな~。」
今起きたばかりの少女。髪の色は赤く最近お気に入りのアフロヘアー。年齢は、二十歳。
名前は、みずきである。
みずきは、ポッケ村で育った。しかし、両親はいない。みずきがまだ幼いころ、ポッケ村にみずきの両親はいた。
そう、あの惨劇が起きるまでは。
十数年、ポッケ村。
敏「今日も、雪山は荒れてるみたいだな」
この敏と呼ばれる男は、みずきの父で、ハンターでもある。武器は、ハンターの中では珍しく狩猟笛を使う。このポッケ村にはハンターとして生計をたてている者は2人しかいない。そのもう1人のハンターがみずきの母“文”である。
文の武器は、弓であり、敏との連携が抜群によい。これまでも飛竜の中でも王とされるリオレウスや女王の名を持つリオレイアを倒す上位ハンターである。
そう、みずきの両親はポッケ村唯一のハンターであり、唯一のハンターであるがゆえ、依頼されたモンスターは討伐しなければならなかった。
文「ほんと、最近雪山の荒れかたが変ね。敏、長老に雪山のことで何か情報がないか聞いてきてくれない?私は、みずきを起こして食事のしたくをするから。」
敏「長老か~。いつもむちゃくちゃな依頼してくるから苦手なんだよな~。」
文「仕方ないでしょ。ハンターは私達しかいないんだから。それに、そのお陰で生活できるんだし。」
敏「仕方ね~か。じゃ行ってくるわ。」
敏は、しぶしぶ長老の家と向かった。
敏「長老、いらっしゃいますか!?」
長老「おお、敏か。どうしたんじゃ。」
この長老は、ポッケ村を作り上げこの何もない雪山に民を連れてき、そして住むことが出来るようにした人物。敏と文もこの長老に依頼され別々の街から呼ばれたのである。
敏「最近、雪山がかなり荒れているみたいで、村人が心配しています。雪山に入れないことで特産品の雪山草が採れないと言っております。」
長老は少しの沈黙の後、ゆったりと話し始めた。
長老「…。敏よ、お前ら夫婦ハンターにはいつも世話になっておる。今まで、一番辛い依頼は恐らく飛竜夫婦の狩猟だったかの~。お前らは、まだ見たことのない飛竜が雪山には住んでおる。その飛竜はリオレウス、リオレイアとは比べもんにならんくらい強く、凶暴じゃ。」
敏「では、なぜ今まで現れなかったのですか?」
長老「実はな、」
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