サヨサラと言わせて…

24/24
前へ
/24ページ
次へ
結局急いで宿に向かったが二人とも濡れ鼠になってしまった。 雨は 一向に止む気配はなく 寧ろ風も加わり 吹き付け 嵐になっていった。 それでもアタシを宿に送った後、帰ろうとするシカマルを何とか言いきかせ引き留めた 「…ったく こんな嵐の中 帰せるかよ。」 と文句を言いつつタオルを渡す。 ったくいきなり腕掴んで 走りだすのは勘弁だせ シカマルの呟きにキッと 眼力を強めると 「あ‥サンキュ。」 小さく呟きシカマルはタオルを受け取り 濡れた髪を拭きだした 高い位置で結わえていた 髪の毛をほどき ワシャワシャと髪を拭き始めると そんな仕草にドキドキと心臓の音が高鳴るのを憶え視線を外した 慌てて隣の部屋に行き 自分の着替えからシカマルが着れそうなシャツを選んだ 「着替えてこいよ、風邪ひくぞ、着てるやつ乾かすから脱げよ。」 とシャツをシカマルのめの前にヒラヒラさせながら言うと 「いいよ…面倒くせ‥っから。」 +
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加