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「いつ‥帰るんだ?」
無言のまま暫く歩いていると
シカマルが一言ポツリと聞いてきた
「あたしがここにいるのが迷惑なのか?」
心配するな明日砂に帰るさ。
「別にそんな意味できいたんじゃない‥」
解ってる。
わかっているけど
一言余計な事を言わないと気が済まないこの性格
アタシってつくづく可愛いげがない女だと
自分でも思う。
どんよりと
分厚い雲が漂う
灰色の空は
愈々泣き出したように
雨を降らせた
「雨‥降ってきたな」
ポツリと降りだした雨は次第に大きな雨粒になっていっき
ゴロゴロと雷も鳴り出した
ザザッ--。
「シカマル 走るぞ!!」
ひき帰す
よりも
宿のが近い。
そう思ったらシカマルの袖を引っ張り
走り出していた
「ちょっ!?待ッ」
「いいから来い。
濡れ鼠になっても
いいのか?」
シカマルに有無を言わさず
ズンズンと前に進んだ。
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