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結局急いで宿に向かったが二人とも濡れ鼠になってしまった。
雨は
一向に止む気配はなく
寧ろ風も加わり
吹き付け
嵐になっていった。
それでもアタシを宿に送った後、帰ろうとするシカマルを何とか言いきかせ引き留めた
「…ったく こんな嵐の中
帰せるかよ。」
と文句を言いつつタオルを渡す。
ったくいきなり腕掴んで
走りだすのは勘弁だせ
シカマルの呟きにキッと
眼力を強めると
「あ‥サンキュ。」
小さく呟きシカマルはタオルを受け取り
濡れた髪を拭きだした
高い位置で結わえていた
髪の毛をほどき
ワシャワシャと髪を拭き始めると
そんな仕草にドキドキと心臓の音が高鳴るのを憶え視線を外した
慌てて隣の部屋に行き
自分の着替えからシカマルが着れそうなシャツを選んだ
「着替えてこいよ、風邪ひくぞ、着てるやつ乾かすから脱げよ。」
とシャツをシカマルのめの前にヒラヒラさせながら言うと
「いいよ…面倒くせ‥っから。」
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