始まりの合図

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「木崎 愛々(きざき ねね)と申します。」 なんとかして落ち着いた俺はリビングにて件のメイドと向かい合っていた。 「……で、その木崎さんはなんで俺ん家の合鍵持ってんの?」 「はい。薫流さんの父君――輝彦(てるひこ)さんから、我が社、メイドコーポレーションに依頼がございまして、僭越ながらこの私めが派遣された次第です。」 WHAT?親父じゃねぇが英語を使いたくなった。 メイドコーポレーション?高田コーポレーションじゃなくて?いや、そもそもメイドコーポレーションって何よ? 「木崎さ――」 「――愛々、とお呼び下さい。」 「愛々さん、メイドコーポレーションってなんだ?」 「それはですね、依頼式のメイド派遣会社の事です。依頼を受けてメイドが依頼人の元で働く事にございます。」
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