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「………つまるところ、派遣会社のメイド版って事で良いのか?」
「はい、正しくその通りです。この度の依頼は、高校にご入学なされた薫流さんのお世話つまり天堂家のお世話を、と仰せ使っております。」
……あの親父ならやりかねん。第一そんな会社があることを知ってる親父は変態として扱っていいよな?
「きざ――愛々さんは何時まで此所に?」
(見た目大人びてるからたぶん)目上の人を下の名前で呼ぶのは慣れてねぇから疲れる。慣れてたら逆に嫌だけど。
「契約が切れるまで半永久的にですね。依頼人は輝彦さんなので輝彦さんの気分次第です。」
なるほどねぇ。つまるところずっと天堂家のメイドだな。親父がメイドさんを手放すとは思えんし。
「あ、それと輝彦さんから言伝です。『愛々ちゃんはお前のメイドだから煮るなり焼くなりナニするなり好きにしろ。』だそうです。」
若干頬を赤らめ愛々さんは言った。
―――煮るなり焼くなり『ナニするなり』って最低じゃねぇか!そんなん手紙に書けやぁぁああ!!それを伝える愛々さんも愛々さんですけど!
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