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「愛々さんは何処に住むんですか?」
ふと疑問に思った。天堂家のメイドになるわけだから予想してない訳じゃないが敢えて聞いてみる。
「もちろんこちらに住む事になってます。輝彦さんからのご希望でもありますし。」
親父のご希望か。全く持って親父らしいよ。息子が大迷惑ってことを考えない。流石変態。
「じゃこれからもよろしくね?愛々さん。」
「はい。誠心誠意をもって働かせてもらいます。」
こうして我が家に新たな家族、メイドの木崎 愛々が加わった。
「では、再度………お風呂にしますか?ご飯にしますか?それとも……私にしま――
「最後の言わなくて良いから!ご飯下さい!!」
「ふふっ、分かりました。」
嬉しそうに含み笑いをして愛々さんはキッチンへと調理しに行った。―――が、途中で踵を返しこちらを見てきた。
「? どうかしたんですか?」
「いえ、薫流さんとは同い年なので私には敬称や敬語は不要です、とお伝えしておきます。」
「…………ぇ?えぇえぇぇぇえ!?」
まさかの同い年……だと?そんな男女が一つ屋根の下……あんの糞親父ぃぃい!!
かくして、女の子みたいな男の子天堂 薫流とメイドの木崎 愛々との同居生活が始まった。
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