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「薫流さん、起きて下さい。朝ですよ。」
「ん~~~、あと…5分~。」
「早くしてくださらないと遅刻しますよ?」
「わかったぁ……。」
おはよう諸君。俺の頭はまだぼーっとしてたが、目の前の制服を着た愛々さんを見て一気に覚醒した。
「ぇ、うぇ、制服?!」
「昨日同い年って言ったじゃないですか。もちろん学校にも行きますよ。」
ですよね。
改めて見るが、昨日から我が家の専属メイドとなった愛々さんは近年稀に見るほどの美人だ。
整った目鼻立ち、黒髪のストレートロング、眉の辺りで綺麗に切り揃えられた前髪、桜色の潤った唇。
びっくりするぐらい美人だ。制服を着ているから未だ学生だとわかるが、もし私服や昨日のメイド服であれば、昨日の俺よろしく年上としか見えねぇ。
「ご飯は出来上がってますので、着替えて顔を洗った後リビングにお越しください。」
「分かりました。」
「昨日も言いましたが、敬語は要りませんので。」
そう言ってリビングに向かった。そうは言われても第一印象があれだったからどうにも年上にしか見えねぇわ。
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