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おぉ……。いつもの朝なら適当に茶漬けですませるんだが、流石メイド。
ご飯に味噌汁に玉子焼きにししゃも。正しく日本の和食だな、こりゃ。
「頂きます。」
一口味噌汁を啜る。…ダシから取ったんだろう。味に深みがあって味噌の加減も絶妙だ。これを不味いなんて言うヤツが居たら蹴り飛ばしてやる。
「如何ですか?」
「いや、めちゃくちゃ美味しいですよ!愛々さんすげぇ!!」
「ふふっ、そう言って頂けると光栄です。」
そこからは夢中になってご飯を食べた。玉子焼きにしても本当に美味い。愛々さん来てくれてホント良かったよ…。
「ご馳走でした。」
「はい、お粗末様でした。薫流さん、これをどうぞ。」
そう言って布に包まれた箱のようなものを差し出した。これは…。
「お弁当ですか?!」
「はい。お口に合うかどうかは分かりませんが、作らせて頂きました。」
「ありがとうございます!!」
毎日学食か購買部の菓子パンでお昼を済ませてたからなぁ…。愛々さん様様だな!
「もうそろそろお時間では?」
「あ、いっけね。愛々さんありがとっ!」
「どう致しまして。行ってらっしゃいませ。」
集合3分前だったから急いで飛び出た。あぁ、愛々さんも同じ学校なんだから一緒に誘えばよかったな。まぁ、朝練に付き合わせちゃ申し訳ねぇけど。
ていうか、愛々さんはなんで俺の集合時間知ってたんだ?不思議だ。
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