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「それより姫知ってる!?入学してほんのちょびっとしか経ってないのにウチに転入生来るんだって!」
「へぇ…、珍しいな。ま、どーせ親の急な転勤とかいう在り来たりなパターンじゃねぇの?」
「むぅ。ボクは超能力を持った爽やかな美少年と見たねっ!」
「どこの小泉君だ、それ。あとホントにそんなヤツ来たら腹黒じゃねぇかよ。」
俺のツッコミが入ったと同時に教室のドアが開き、女性教師と思しき人が入ってきた。
「ホラホラー!さっさと席に着く。委員長、号令。」
「きりーつ、れーい、ちゃくせーき。」
委員長が号令をかけてめんどくさいながら頭だけを下げて着席した。
「いよーし、全員居るな。今日は特に連絡は無い。が、何処から漏れてしまったのかは知らないが、転入生がウチのクラスにやってくる。」
「せんせーっ、男っすか女っすか!?」
「林、朗報だぞ?女だ!」
「ぃよっしゃぁあ!」
「可愛いすか可愛いすか可愛いすか!?」
「スタイルは?!」
「彼氏いるっ!?」
「だぁーっ!黙れ黙れ!そう言う質問は転入生にしなさい!」
俺以外の男子の盛り上がりはヤバいくらい絶好調だ。マッチを近付けただけで火が着きそうな勢いだな。
自分が可愛いかどうかとスタイルの善し悪しは本人に尋ねては色んな意味で駄目な気がする。
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