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「お疲れ様でした。お嬢様」
「2人の時はかなかでいいって言ってるでしょう?」
「それは失礼しました。かなか様」
そう丁寧にお辞儀する。
「それにしても、今回の男もお嬢様の外側しか見てない人でしたな」
「ええ。全くそんなのばっかり」
紅茶を一口飲むと苦笑いして言う。
「ですけどかなか様。旦那様の反対を押しきって、専門学校に入学されてからは随分と楽しそうですね?」
「ふふっ。それはね――」
かなかは携帯を開いて待受画面を見せる。
それを見た菅原は優しく微笑む。
待受画面に写るのは前にるう、ちい、ぽつ、かなかの4人で撮ったプリクラの写真。
「――本当の私を見てくれる友達が出来たから……かな」
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