ミニサイズなアイツと母親な自分。(完)

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どうも、三宅奈津です。 もうそろそろみんな覚えてくれたかな?なんて冗談だよ。 えー、今日は日曜日で。時刻は朝8時。 2日前の金曜日に弓崎に呼ばれて、アイツの部屋に入ったら、 「…まぁー?」 「は?」 全裸の弓崎がいました。 いや、ゴメン。焦り過ぎて色々間違ってる。説明不足だな。 …えっと、なんだ? ドアを開けたら真ん前に推定年齢1歳くらいの弓崎(にそっくりな子供?)が全裸で座り込んでいた。が正しい説明だと思うんだけど… 「あー、まぁー」 きゃっきゃと無邪気に笑う子供の顔を見ながら俺は、こんな事になった原因を考えてみた。 ……あっ!アレか? 何かそれっぽいのを思い出したので、海藻シーンもとい回想シーン、スタートゥ! ~金曜日~ 確か、金曜二時間目の……何の授業だったかな?俺も大分うとうとしてたからなぁ。まぁ、直に思い出すだろう。 つまり、2日前の授業中。教師の話を今や懐かしの『♪右から左へ受け流』してたら急に弓崎のヤツが立ち上がって、 「ミヤ!明日…は無理だから明後日の朝一でウチに来て」 なんて事を申し上げやがった。 「「「………」」」 ………は?みたいな。あ、これクラス全員の気持ちね。僭越ながら、ワタクシめが代弁させていただきました。サンキュー、いやThankYou(いい発音で)。実際、言いたい事は色々あるけど言わない。どうせこの“実験”バカに文句言ったって無駄だって事は分かりきっているから。虚しくなるだけなのさ。 そんな問題発言をした弓崎はというと、突き刺さる周りからの視線を物ともせず席に着いて、基本装備らしい“実験”ノートに何かを書き始めた。今度はなんだ?大体数式か化学式なんだよなぁ。しかも見たことないレベルのヤツ。 あぁ…俺は日曜に何をされるんだろ…心配、いやそろそろ命の危機を感じるべきだな。頼むから誰か変わってくれよ。 てか、コイツ勝手に変な機械を作って道路上に出したり、怪しい薬を作って人(何故か最近は俺オンリー)に飲ませてるけど道交法とか薬事法に引っかかってないのか?さっさと捕まってくれた方が世の為人の為ひいては俺の為だと思う。 あ、そこのお巡りさーん、ここに犯罪者がいまーす。 ……… …… …。 ハイ! ここで回想終了。 多分、何か思い付いたならこの時だよな…あ、世界史の時間だった気がする。  
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