ミニサイズなアイツと母親な自分。(完)

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違うって。変態じゃないって。 でも、まぁ。 とりあえず弓崎が無事に戻ったからいい、か。 なんて、そんなノリで終わらせちゃ駄目だよな… いや、元々終わらせるつもりはないけど。だって…ねぇ? 「おい、弓崎。一応訊いてやる。言い訳も弁解も許すのは今だけだ。で『お前は何がしたかったんだ』?」 俺がそう問うと弓崎は子供の頃(つい数分前の話だ)と変わらない無邪気な笑顔で俺に微笑みかけた。 「何がしたかったかって?そんな事決まってるじゃん」 弓崎はきっと世の中のみぃちゃんとはぁちゃんならキャーキャー騒ぐであろう爽やかな笑顔を浮かべながら、 「単にミヤと幼児プレイをしたかっただけだよ?」 「アホかぁっ!」 スパコーンッ!と小気味良い音を立てて俺は弓崎の後頭部を殴った。利き腕である右手で。殺す勢いで。 あれ、俺確か弓崎の正面に立ってた筈なのにな?いつから俺は某サイボーグの9番目的な特殊能力を得たんだ? まぁいいや。とりあえずコイツを殺れるなら、方法なんて何でも良い。美味しい料理を作れるのなら、どんな料理法を使ってもいいのと同じでさ。フライパンだろうが炊飯器だろうが、パンが焼ければいいのである。 恐らくタンコブが出来たであろう後頭部を左手で擦りながら、この幼児プレイ好きな変態は俺の右手首を掴んだ。予想以上の強さ。やっぱコイツも男なんだな…なんて実感。普段、俺相手なら女のコ以上になよなよしてるクセに。 ムカつく。 右手の痛みも、明らかに俺より大きな弓崎の手も。どうしようもなく、俺を苛立たせる。 「っ痛~ ミヤ、駄目だよ。手で人を殴ったら痛いでしょ?」 心配するところはそこじゃないだろ。 「てかさ~。実際、この薬俺が飲む予定じゃなかったんだよね~」 「は?どういう事だよ」 訳わかんねぇ。説明しろ。 「えっとね、あの後クスリの量の調整して、モルモットとかの反応みてからの話なんだけど、ミヤに飲んで貰いたかったんだ~」 何故? て、うわ。なんかヤな予感。でも聞かずにいられない俺の馬鹿。 「……で、結局何がしたかったんだ?」 「え?それは勿論プリティでショタショタなミヤが見たかっただけだよ?」 「よし!やっぱそのまま死ね!」 グシャッ! この後弓崎の姿を見たものは…いない。という嘘。 次週、『ミニサイズな俺と父親(…てか近所の変質者)なアイツ』!請うご期待! オイ……誰か嘘だって言ってくれ!
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