場面は、英の部屋へ

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英  …… ベイ いいんですか? 英  何が ベイ あんな言い方して。しばらく戻ってきませんよ、あの様子じゃ 英  いいんだよ。勝手に嫉妬したのかなんなのかわからないけれど悪魔だなんて失礼なこと……今度ばかりは許さないからな ベイ ……そう、ですか 英  お前も彼女が悪魔だなんていうのか? ベイ 悪魔だと思うんですか 英  そんなわけないだろう! ベイ まあ落ち着いてください。いいじゃないですか英様がそう思うなら、それで 英  ……。 ベイ 我輩は約束しましたからね。協力すると。最後まで付き合いますよ 英  ……ありがとう。 ベイ いえいえ。それでは、早速読んでみてはどうですか? その小説を。 英  あ、ああそうだな。      英、本を読み始める。ベイは英から少しはなれ、スウの去ったほうを見つめる。 ベイ 全く。板ばさみになる我輩の気持ちにもなってほしいものです。 英  ベイ、この漢字なんて読むんだ? ベイ ……『ちゅうちょ』、ですね 英  おお、ありがとう! やっぱりベイは頼りになるな。スウの何倍も ベイ …… 英  な、なんだよ ベイ いえ、何も。では我輩は少しの間失礼しましょうかね。 英  探しにいくのかよ ベイ いいえとんでもない。もう大分遠くに行ってしまったようですからね。我輩にはスウの気配はもう追えません 英  そ、そうか ベイ はい。では、読書タイムをお楽しみください。      ベイ、一礼してからはける 英  なんか……急に寂しくなったような……気がしないさ! ぜ、ぜーんぜん。さあ読も読も      英、すごい速さで小説を読んでいく
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