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英 そうだな。早いほうがいいかもしれないし
ベイ それでさっさと次の休日にデートに誘うんです
英 えっ早くない?
ベイ 早いほうがいいかもしれないと仰ったじゃありませんか
英 それとこれでは話が違うだろうっ
ベイ まあまあ。良いですか、英様。いつまでも奥手だと始まるものも始まらないんです。
英 そ、そうだけど……
ベイ 英様。いいですか?
ベイ、どこからか花を取り出し胸ポケットに入れる。指を鳴らすと
下手側から女がでてくる。
ベイ お嬢さん、今日も貴方はお美しい。まるで天使のようです
女 まあ、お上手ですこと
ベイ どうでしょう。貴方の時間を、一日我輩にくださいませんか?
女 あら、差し上げたらどうしてくださるの?
ベイ くださるのでしたら、我輩は貴方を……
女 わ、私を……?
ベイ 素敵な楽園へとご招待しましょう
ベイ、女の手をとって密着。
女 ま、まあぁ
ベイ どうでしょう、我輩じゃ不服ですかな?
囁くように。もうどろっどろに溶かす感じで
女 で、でも私達まだ会って間もないんですのよ
ベイ 愛に時間なんて、関係ありません。
女 まあ、随分強引な人っ
ベイ こういうのは、お嫌いですかな
女 ……いいわ。一日でも一週間でも一年でも!
2人、くるくる「あはは、うふふ」で踊りながら女だけはける。
ベイ と、まあこんな感じになるわけですよ。
英 嫌、嘘だろう。ありえないだろう。時代間違ってるぞ
ベイ ……スウじゃないとなんだかやりにくいですね
英 そもそも誰なんだよ今の女!
ベイ 女性は強引で、堂々とした紳士のような男性に惹かれる傾向がありますから
英 無視か。そしてそうなのか?
ベイ 疑うのなら試して御覧なさい。彼女で。
英 ま、まあベイが言うならそうなのかもな! よし、が、がんばるぞ
英、ぶつぶつと練習をしだす。
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