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ベイ 英様、リラックスですよ、りらーっくす
英 わわわわかってるって……あっ!
少女 ああ。お久しぶりですね
英 ひ、久しぶりです
少女 私、連絡先も教えずに行っちゃったでしょう? もう逢えないんじゃないかって心配してたんですよ。よかった
英 あ、あ、俺も、すっかり忘れてしまって、あの
少女 読みました? 小説。
英 あ、はい。今日はお返ししようと、どうぞ
少女 どうでした? 好みではなかったでしょうか……
英 い、いえいえ! すっごく面白かったです。特に、最後に彼女さんが愛を誓うシーンなんて本当に感動してしまって、
少女 本当ですか?! 私もあそこのシーン大好きなんです。よかった、貴方とは小説の好みが合いそうです! あ、あそこ読みました?
少女は、小説の名シーンを熱く語り始める。
ベイ すごいですね。最近の若者にしては珍しい。こんなに本を愛している方は久しぶりに見ましたよ。
少女 ……とこういう意味がこめられてると思うんです、どうでしょう?
英 は、はい。俺もそう思います
ベイ やれやれ。完全に彼女のペースに押されてるじゃありませんか。英様、誘うなら早いほうがいいですよ。このままだと学校も遅刻してしまいますよ。
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