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英 あ、ああ、そうだな。あ、あの!
少女 そうだわ! よかったらこれもお貸しします。昨日読み終わったばかりなんですがね、すごく面白いです。はあ、久しぶりにちょっと話しすぎてしまいました。すいません
英 いえ、全然いいんですよ。それより今度の休日に、
少女 本の好みが合う人、今まであまりいなかったから嬉しくって……運命、ですかね
英 う、運命!!
少女 あ、そろそろ学校に遅れてしまいますね。それでは、いってらっしゃい
英 はい! これ、即効読んで明日もってきます。また語りましょう!
ベイ あ……全く最後まで彼女のペースに飲まれっぱなしじゃないですか
少女、嬉しそうに去っていく。英も嬉しそうに見送る。
英 いやあ。文明ってすばらしい! この世に本があってよかったー!
ベイ 全く意味がわかりません。英様、しっかりしてください、遅刻しますよ
英 今の俺には先生の説教なんて恐くないのさー
ベイ 浮かれてる英様、見てていらいらします……! しっかりしてください!
ベイが指を鳴らし上手側を指差すと、英は浮かれたままはけていく。
ベイ 恋というのは恐ろしいものですね。まるで魔力のようです。はあ、やっぱり我輩には恋愛なんてよくわかりません。戻ってきてくれませんかねえ、スウ……
ベイ、寂しそうに上手へはける。
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