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英 はーあ。もういいや……
ベイ おや、こんなところで休んでよろしいのですか?
英 いいんだよ。もうどうせ遅刻なんだからな。ったくこの悪霊どものせいで……
ベイ 悪霊ではあーりませんよ。我々は。
英 絶対悪霊だろうが
スウ もう、何回説明すれば分かるわけ? ほら、よくあるじゃない。例えば財布が落ちている。
スウ、財布を落とし、それを英が拾う。
スウ んで、英は悩む。
英 ……この財布を警察に届けるべきだろうか、って?
スウ そしたらあたしはこういうわけ。駄目駄目! 人の財布を盗んではいけません。
ベイ いいじゃねえか、盗んじまえよ! どうせばれねえって
スウ いいえ、ばれるばれないの問題ではないのです。これを落とした人はきっと困っています。ほら、一万円札がこんなに
ベイ じゃあ一枚だけ盗んじまえよ。こんなにあるんだから一枚ぐらいばれないばれない
英 くそう、俺はどうしたら良いんだー!
スウ みたいなね。
ベイ 我輩よりスウのほうが悪魔がお似合いでしょうに……
スウ 何言ってるの。この可憐で美しいスウ様が悪魔なわけないでしょっ
英 つまり、お前らは漫画とかによく出てくる「天使」と「悪魔」なわけだろう?
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