英の部屋

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スウ えーい? ちょっとえーいってば! ベイ さっきからずっと上の空ですね。遅刻を怒られている時もお友達に話しかけられているときも。ぽげーっとしちゃって……。どうしたんでしょうかねえ? 英  …… スウ 顔に落書きしちゃおうか? おでこに肉ってかいてあげよう ベイ おでこに肉。ありきたりな落書きの手段ですね スウ じゃあおでこにどエムって書く? ベイ 文字を変えれば良いということではないのですよ、全く 英  うるさい! 今は一人にしてくれ! スウ な、なによ。カリカリしちゃって ベイ ふーむ。思春期かもしれません。若いうちは誰かに当たりたくなる時が何度かあるんですよ。今はそっとしておくとしましょう      2人は、上下手にはけてしまう。 英  この気持ちは、なんだ。あの時、あの一瞬、彼女を見ただけなのに、こんなにも苦しく、ドキドキしてしまう……。一目ぼれ、か。俺は、彼女に一目ぼれをしてしまったのか! つまり、恋。恋をしてしまったんだな……      英は部屋の中をうろうろする。 英  恋か。うわー久しぶりだな。最後に恋したのはいつだろうか? 小学生のときか。中学では部活1本だったしな、うわーなんか変に緊張してきたぞ。でも、名前も知らない人だ。このまま諦めたほうがいいんだろうか? ……でもドキドキする、胸が締め付けられる、キューンとしてしまう! この気持ちを忘れるなんて……うわーどうしたらいいんだ!
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