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新八は俺を立たせると着流しを整えているのか、凄く引っ張られた。
そりゃもうぐいぐい。
「しっかりして下さいよ。まったく」
「悪ぃな、新八」
今日だけですよ?そう言って新八が笑った気がした。
気がしただけだけど。
「──よし、出来た!」
「おぉ、ありがとな新ぱ──」
新八が俺から離れた刹那──支えを失った身体がふらり、と傾いた。
「うわっ、銀さん!?だ、大丈夫ですか?!」
俺は座り込むことで倒れることはなんとか防いだ。
「わ、悪ぃ。ちょっと目眩、しただけだから……」
咄嗟に出た嘘を吐く。
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