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「大丈夫ですか?」
「……悪いけどさ、朝飯神楽と二人で食ってくんね?俺なんか風邪ひいたっぽいわ」
「そう……ですか。あっじゃあ僕お粥でも作って──」
いや、と新八の言葉を遮る。
「朝飯食ったら神楽連れてお前ん家行け。風邪治ったら連絡すっから、それまで神楽そっちに泊めといてくれ」
一気にそこまで言うとゴホン、と咳をひとつする。
──風邪なんかひいていない。
でも、こいつらに知られるわけにゃいかないんだ。
「…わかりました。暖かくして早く治して下さいね」
「おう」
いつものように返事をすると、俺は布団まで這うように移動し、モゾモゾと毛布に潜り込んだ。
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