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「なに?銀ちゃん」 「軽くでいいからさ、ちょっと俺のこと殴ってくんね?」 「お安いご用ネ」 刹那──俺は部屋の壁にぶつかった。 「ちょっ!!神楽ちゃんやりすぎだよっ」 「いや……いい。やっと目ぇ醒めたわ。ありがとな、神楽」 「……変な銀ちゃんネ」 神楽がボソリと呟く。 どこか悲しそうな、声。 もしかして──ばれた? 「もしかしてMに目覚めたアルか!?」 「そんなことあって堪るかっ」 ──所詮神楽だった。 .
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