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「一応、認められたってことですかね?」
ショウはオーキドに聞いてみることにした。
「多分、な。それよりも、よく彼女の気持ちがわかったのぅ」
「いや、なんとなくっスよ!なんとなく」
「いやいや、さすがはジムリーダーの弟子じゃ」
「そうだ。カツラ師匠によろしく伝えて下さい。急いで出てきたからあんまり挨拶とかしてなくて」
「自分で連絡すればいいじゃろう?」
いや、とショウは首を振った。
「一度旅に出たら、次に会うときは成長した姿を見せるって決めてるんです。だから、その時が来るまで元気でいるように伝えて下さい」
「そうか、頑張るんじゃよ」
「はい、行ってきます。博士」
ショウは一番道路へ駆け出して行った。図鑑と、モンスターボールを持って。
旅立つショウを見送ったオーキドは、大きなため息を洩らした。
「まったく、ようやく全員旅立ってくれたわい。こんなジジイに苦労をかけおって」
ショウ、シェン、ランリ。この三人がやがて大きな事件に巻き込まれることを、この時オーキドは予期してはいなかった。
序章:完
主人公:ショウ
図鑑:見つけた数【1】
捕まえた数【1】
バッジ:0個
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