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「そ…そうですか…それは良かった…初めての友達にそこまで言われる何て、光栄です」
思わぬ返事を聞いて、眩暈を起こしそうになってしまった。
つまり、竜崎が言う『惚れている』と言うのは、俺の頭脳に値するのだろう。
そして、こいつは完璧に友達としか見ていない…。
「ああ…お、俺も、竜崎からそう言われて光栄だな…ハハハ…」
落ち込んでいるのを見せない様、無理矢理笑顔を作って自分なりに精一杯の返事をした。
でも、もう…限界だ。
きっとこのままだと…乙女の様に泣いてしまうに違い無い…
「竜崎…ちょっとトイレに行って来て良いかな?」
「はい。良いですよ…あ、でも手錠したままですから…私もご一緒します。」
ニコリと笑う、竜崎が悪魔に見えてしまったのはこれが最初で最後だった。
「クク…全く、月くんは本当に面白いですね…」
廊下で待つ竜崎はそう呟き、楽しそうな笑みを浮かべる。
それを遠くで眺めていたリュークは『確信犯だな…』と、月に伝える事無く面白そうに呟いたのだった。
オワリ
アトガキ
壊れ気味ライト
恋は盲目
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