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「…竜崎………実は俺も…「ハイハイハ~イ!ストップ!もしかして、ミサお邪魔虫?」」
こいつレムが居なかったらこの場で消してやりたいな…ホント。
お邪魔虫以外の何者でもないよ、お前は。
「ハァ…ミサ、すまないが少しだけ席を外してくれるかな?竜崎と大事な話があるんだよ」
自分の彼氏が違う男と関係を持つかも知れないと言うのに、何故か目を煌めかせているポジティブ少女へ指示を与えると、俺は改めて竜崎に向き直り、途中中断された言葉を真剣に伝え始める。
外に行こうとするミサが、レムだけ残して状況を見させようとしていたが、同じく俺もリュークに違う指示を伝え、それを阻止した。
「竜崎…実は俺もお前の事が好きだったんだよ…」
女ならば、一発で落ちてしまうだろう笑顔で竜崎に告白する。
だが、やはり竜崎はLなのだ。
じっと、俺の表情を観察する様に見上げながらケーキを頬張っている。
多分、真意かどうか探っているのだろう。
ならば俺もキラとして、お前に容赦しない。
顔を見るまでは、憎っくき敵でしかなかったのだ…それが顔を合わせた途端、一瞬にして恋してしまった。
女とは違う魅力…俺と見合う頭脳…そして甘党。
きっと竜崎も同じように思った筈だ。
そう思っていたのに…世の中、そう上手く事が運ぶ訳がなかったらしい。
皮肉にも。
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