改札

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陳列された僕は、氷のように冷たい彼等の動かない心臓を見逃さない おおよその人間は僕に触れ、喚く 痛みを伴う程に熱き身体! 彼は燃えている! けれど僕は彼等の指先を、冷たくも、熱くも感じないのだ まるで麻痺してしまったかのような せめてこの涙が冷たいならば 僕は少しは救われただろう  
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