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俺が女子が苦手なせいもあるんだけどな。
なんていうか…振り回されそうでさ。
だが何も俺は一人寂しく帰るわけじゃない。
俺にも友達くらいはいる。
「ごめん、遅れた」
「おー。さっさと帰ろうぜ」
こいつの名前は園枝忠宏(ソノエダ タダヒロ)。
口数は少ないがすごくいいやつだ。
知り合ったのは高校だけどすぐに意気投合した。
普段あんまり話さないやつで、みんなとは打ち解けてない。
だがかなりのイケメンだから女子からの人気はすごい。
「なぁ、この後どうする?」
「…勇貴が行きたいところ」
「おっけ、じゃあ…ゲーセンとかどうだ?」
「わかった」
そうして学校の門を出ようとした時―――
『待ちなさい!!』
メガホンを通したでかい声が聞こえてきた。
振り返ると、そこには一人の女子が立っていた。
『金峰勇貴!!園枝忠宏!!今すぐ私の方に来なさい!!』
「声でけぇ…誰だあれ?」
「…生徒会副会長」
…マジかよ。
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