~フェチ娘は突然に~

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「う…」 あ゛ー…いってぇ。 んだよ全く…後頭部の痛みと柔らかさは? 痛みは間違いなく副会長のせいってわかるけど…。 目を開ける。 するとあら不思議、完全に目を開けてるはずが、まだうっすら暗い。 そんなに長く気を失ってたのか、と思っていると、目の前で大きな山が揺れた。 つか…いい匂いだなー…。 「あら…目が覚めた?」 「え…?」 山の頂上からひょこっと顔が出てきた。 しかもすごい美人。 流石の俺もその顔は見覚えがあった。 「確か…生徒会長?」 「ええ。生徒会長の岳野桜(タケノ サクラ)よ。私の膝枕、しっかり堪能したかしら?」 「え?」 ここで俺はようやく自分が置かれた状況を把握した。 「す、すんません」 「構わないわ。あなたの寝顔、とっても可愛かったもの。ちょっとイタズラしちゃった」 イ、イタズラ? なんと…俺はそんなおいしい展開の場面で寝ていたというのか。
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