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ゴキッ!
と聞こえた。
ガキッ!
とも聞こえた。
頭の中で衝撃的な音が弾け、気が遠くなるのを感じる。
腕を上げなければ
あいつが俺を殴るぞ!
今自分がどうなってるのか分からない。
立っているのか。
座っているのか。
ただ…
分かる
腕を上げなければ、 あいつは俺の顔面を殴ってくる。
急に周りが明るくなる。
意識を失っていたのか?
目を閉じていたのか?
分からない。
ただ1つ分かってる事は、俺の目の前で男が笑みを浮かべている事だ。
『良い顔だ』
利家が呟くように囁いた。
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